■報告書

2014042527日にわたって ドイツの作曲家CARL LOEVE1796-1869)の生地Löbejünで第5回カール・レーヴェ音楽祭(5.CarlLoeweFesttage)が開催されました

参加国:イギリス フランス アイルランド ポーランド オーストリア 日本 ドイツ

2002年の初回から参加しておりますが 総会では毎回恒例となっている日本の活動を報告しました そして主催者の国際カール・レーヴェ協会(ドイツ)から思いがけず名誉会員に推挙され コンサート舞台上で表彰される栄誉をいただきました  カール・レーヴェの長年の研究と 作品普及のための極めて積極的な幅広い活動が 高く評価賞賛され 卓越した業績 功績となる全仕事に対するものです

国際カール・レーヴェ協会の名誉会員は 1992年の創立メンバー二名と 声楽家六名 ピアニスト一名で 全員がドイツ人です 声楽家は次の七名となりました

 H.プライ(1996.4.20.付け)  T.アダム(2001.3.3.付け)  K.モル(2002.11.29.付け)

 D.フィッシャー・ディースカウ(2004.11.27.付け)  P.シュライヤー(2006.3.11.付け)

 R.トレケル(2008.付け)  佐藤征一郎(2014.4.26.付け)

2007年に名誉会員になった カール・レーヴェCD全集全21巻の伴奏者C.ガーベンが パーティーの時飛んできて「仲間になったね」と喜んでくれました レーヴェのスペシャリストとして ドイツの一流歌手の仲間入りをさせてくれたこの喜びは 生涯忘れられません   大学時代からレーヴェと取り組んで約50年 昨年は彼が46年間活躍したポーランド・シュテッティン大聖堂の レーヴェの心臓が埋められている壺のそばで演奏し献歌をすることができました  演奏活動としてのレーヴェ研究が 今回のことと合わせ ひとつの集大成にゴールした気持ちです

カール・レーヴェの生家は 今年の音楽祭に合わせ博物館となりました  州の文部大臣も臨席しオープンの祝典が行われましたが 国際カール・レーヴェ協会はここに本部を置いています 展示室には 日本の活動が世界に発信され 注目されているのが一目瞭然です  アジアで初となる小生のレーヴェ・ソロCD3組も 世界で現在販売されている楽譜では 最大の収曲数を誇る全音版楽譜上下2巻も うれしいことに 博物館の大切な資料として展示されています

5回レーヴェ音楽祭から帰国後 思いを巡らせました  カール・レーヴェの魅力を より多くの人に知ってもらうには 今後どうしたら良いかという点です  レーヴェを個人的に捉えるのではなく ドイツ・リートの分野のひとつと活動の座標をグローバルに考える....... 日本ではコンサート名を「レーヴェ&ドイツ歌曲のワンダーランド」とした事由です  座標の中に置くと両面の魅力が楽しめる一方 逆にレーヴェの個性――楽劇的時空間の多様性の魅力――が輝くと思えるからです  金の子牛の周りで歌い踊り 踊らされている喧噪の現代社会にあっては 精神の癒やしとなり明日の糧となる良質の音楽に出会いこそ大切と 当然の結論を再認識していますが そのパワーはレーヴェの作品群に親しくたくさん収められていると考えます  ソロ・リサイタルを持つ声楽家がグループで「レーヴェ&リートの歌曲の花園」に遊ぶ私たちのコンサートを メンバーの協力を得て さらに魅力の追求を重ね 理解ある音楽愛好家と聴衆とともに 世界的価値観の中ではぐくんでいきたいと願いを新たにしました

佐藤征一郎 20140501日記